初穂料の中袋なしでの記載方法!裏書と表書きの書き方の詳細や玉串料との違いをご紹介

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初穂料を納める際、中袋がない場合、裏書には「郵便番号」、「住所」、「金額」の三項目を記入します。

一方、表書きには「初穂料」と「名前」を記します。

神社での特別な儀式、例えばお祓いやお宮参り、七五三の際には、初穂料を納めることが一般的です。

初穂料として、当日に直接現金を渡す方法もありますが、事前に準備してのし袋に入れて納めると、より礼儀正しく、神社側にも好印象を与えます。

多くの人がのし袋の正式な書き方に不慣れかもしれません。

この記事では、以下の内容を詳しく解説します。

  • 中袋がない場合ののし袋の裏書と表書きの方法
  • お札の入れ方と封の方法
  • 初穂料と玉串料の違い

初穂料についての疑問を持つ方々に向けて、順を追って解説していきますので、お宮参りや七五三などの際に役立ててください。

目次

中袋がなしの場合の初穂料のし袋の裏書きと表書について

中袋がない初穂料用のし袋の裏書き方法を解説します。

のし袋には、毛筆や筆ペンを使い、濃い黒の墨ではっきりと大きな文字で記入します。

正式な書き物には万年筆、サインペン、ボールペンはふさわしくないため、これらの使用は避けましょう。

裏面には左下に縦に次の情報を書き入れます。

  • 金額
  • 郵便番号
  • 住所

もし中袋があれば、これらの情報は中袋に記載しますが、中袋がない場合は直接裏面に記載します。

金額は「金〇〇〇円也(圓也)」と書き、漢数字は修正不可能な「大字」で表記します。

具体的には、一、二、三、五、六、七、八、十、千、万をそれぞれ壱、弐、参、伍、陸、漆、捌、拾、仟、萬と変換して記入します。

数字
大字

場合によっては、のし袋に電話番号を記入するスペースがあります。

そうであれば、電話番号も記入しましょう。

これは神社での手続きをスムーズにするためですから、読みやすく書くことが大切です。

のし袋の表書き方法について

中袋がなしの初穂料ののし袋の表書きに関して解説します。

のし袋の表面には水引が印刷されており、その種類には紅白のものがあります。

蝶結び(花結び)と呼ばれる水引は、繰り返しても喜ばしいイベントに使用されることが多く、お宮参りや七五三、安産祈願などに適しています。

一方、結びきりやあわび結びの水引は、一度限りの願い事に用いられ、その結び方が解けにくいためです。

記入する際は、濃い黒の毛筆または筆ペンを使用し、万年筆やサインペン、ボールペンは避けてください。

  • 水引の上には「初穂料」または「御初穂料」と記します。
  • 下部には名前を記入します。

安産祈願の場合は夫婦の連名または姓のみ、お宮参りや七五三では祈願される子供の名前を記入しましょう。

複数の子供がいる場合は、姓の後に名前を縦に並べます。

法人などの場合は、企業の正式名称を記し、左に役職名、その下に個人名を配置します。

中袋がなしの際のお金の正しい包み方

中袋がない場合の初穂料の適切な金額の包み方について解説します。

一般的に、中袋がないのし袋で包む初穂料の金額は、10,000円以下が望ましいとされます。

多くの神社では、初穂料として5,000円から10,000円が一般的ですが、具体的な金額は対象の神社に直接問い合わせることをお勧めします。

お金の入れ方については、のし袋の表が見える方向と同じ向きに、お札の表面(人物の肖像画が描かれている面)を向けて入れます。

さらに、肖像画が上向きになるように配慮してください。

お札は折れ曲がったり破れたものは避け、新札を用意する必要はありませんが、地域によっては新札を用いる習慣があるため、前もって確認しておくことが望ましいです。

封シールは使用しても問題ない?

のし袋に封シールが同梱されている場合があります。

封シールの使用について迷うことがあるかもしれませんが、付属している場合は遠慮なく使用して構いません。

封シールがない場合は、糊を軽く塗って封をすると良いでしょう。

初穂料と玉串料の違いについて

ここでは、初穂料と玉串料の違いについて解説します。

神社に参拝する際に耳にすることがある「初穂料」と「玉串料」。

これらの言葉の意味や違いをご存知ですか。

初穂料とは

初穂料とは、神社で祭事や祈願を行う際に神前に奉納するお金のことを指します。

これは、神様に対する感謝や謝礼の意味を込めたものです。

「初穂」とは文字通りその年の最初の収穫を意味し、古くは農作物や海の幸などを神様に捧げる習慣がありました。

現代では、物理的な初物を捧げることが難しくなったため、代わりにお金をのし袋に入れて奉納するようになりました。

また、お守りやお札を購入する際にも初穂料として金額が設定されていることがあります。

このお金は神様に対する感謝の表現として捧げられますから、主に慶事の際に用います。

弔事での使用は適していませんので注意が必要です。

玉串料とは

玉串料は、玉串と呼ばれる神様への供え物(榊の枝に紙や麻を添えたもの)に代えて納めるお金のことを言います。

玉串礼拝や玉串奉奠とは、この玉串を用いた礼拝や奉納の儀式のことです。

実際に玉串を用意することが難しい場合、お金をのし袋に入れて「玉串料」と記して奉納することが一般的です。

玉串料は慶事でも弔事でも使用できるため、どちらの場合でも適切な選択とされています。

ただし、お守りやお札を受け取る際には、玉串料の使用は適さないので気を付けましょう。

初穂料も玉串料も、どちらも神様に対する感謝や敬意を表すために捧げるものです。

これらは単なる利用料金ではなく、心を込めて奉納することが大切です。

まとめ

この記事では、初穂料を納める際の中袋のないのし袋の記入方法と初穂料、玉串料について説明しました。

主要なポイントは以下の通りです。

  • 表書きには「初穂料」と氏名を記入します。
  • 裏書きには金額、郵便番号、住所を書きます。
  • 金額の記入には大字を用います。
  • 同封された封シールがある場合は、それを利用しても問題ありません。

初穂料を記入する際は、神道の伝統に基づいた方法であり、神様への感謝を形に表すことを心掛けましょう。

初めは難しそうに感じる作法も、その理由とルールを一度学べば、それほど複雑ではありません。

大切な節目でのお祝い事に向けて、この知識を身につけて楽しい時間を過ごすための準備をしましょう。

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