「赤いマーカーがないけど、赤いボールペンならある…」そんなときに役立つのが、速達の赤線をボールペンで書く方法です。
実は、日本郵便の公式ルールでも「赤い線を入れること」さえ守れば、マーカーでなくても速達として扱ってもらえます。
この記事では、速達を出すときに知っておきたい赤線の正しい書き方や、ボールペンでもきれいに書けるコツ、さらに最新の速達料金や利用ルールまで、わかりやすくまとめました。

いざというときに焦らず準備できるように、速達の基本をしっかり押さえておきましょう。
速達の赤線をボールペンで書くときの正しい方法
速達の赤線をボールペンで書くときの正しい方法について、2025年最新の郵便情報をもとに分かりやすく解説します。
速達を出すときは「線の位置」と「書き方」を押さえておくだけで、安心して郵送できます。
速達の封筒に書く位置と赤線のルール
速達郵便を出すときは、封筒の表面右上部に赤い線を1本引くのが正式な方法です。日本郵便の公式案内でも、「縦長の郵便物・ゆうメールは右上部に、横長の郵便物・荷物は右側部に赤線を表示」と定められています。
縦型の封筒の場合は、宛名の右側・切手の少し下あたりに縦の赤線を1本入れます。封筒の右端から5〜10mmほど内側に、上から下へまっすぐ引くのが見やすくバランスも良いです。
横型の封筒や大きめの荷物では、封筒の右側部(右端寄りの縦位置)に赤い線を1本入れましょう。線の長さは封筒の高さの半分ほどを目安にすれば十分です。
また、赤線とあわせて「速達」と赤文字で書くのもおすすめです。特に線が細い場合や薄い赤色のペンを使うときは、文字を添えることでより確実に伝わります。
この赤線が「速達である」ことを知らせる唯一の目印になるため、位置と濃さを正しく意識して書くことが大切です。
ボールペンでも速達は認められる?
赤いマーカーやサインペンが手元になくても大丈夫です。赤いボールペンで線を引いても、正式な速達として扱われます。
日本郵便の案内では「赤い線を表示する」と記載されており、筆記具の指定はありません。つまり、赤でしっかりと見える線であれば問題ないということです。
ただし、細いボールペンでは線が目立ちにくくなる場合があります。見落とされないように、線を2度なぞって発色を強くしたり、少し太めに書くと安心です。
ボールペンでも、濃い赤インクを使えば十分に効果的です。落ち着いた赤よりも明るめの赤を選ぶと、速達らしさが伝わりやすくなります。
赤ペン・サインペンとの違い
赤ペンやサインペンは、線が太く発色が良いため、速達として非常に見やすいです。ボールペンに比べると線幅が広く、目立ちやすいのが特徴です。
一方で、ボールペンは細くてにじみにくいので、封筒の質感を選ばずきれいに引けます。紙質がツルツルしているタイプの封筒では、ボールペンの方が書きやすい場合もあります。
どちらを使っても問題ありませんが、雨の日などは油性インクの方が色落ちしにくく安心です。
速達の目的は「一目で分かること」です。赤の種類や筆記具よりも、「しっかり目立つ線」を心がけることが大切です。
赤線を引く本数と線の太さ
速達の赤線は1本で十分です。複数本引く必要はなく、しっかり目立つ1本で問題ありません。
線の太さは2〜3mm程度が目安です。細すぎると見えにくく、太すぎると住所や切手に干渉する場合があります。封筒の右上の余白を活かして、まっすぐ太めに引くときれいに見えます。
多少曲がっても構いません。大切なのは赤線がはっきりしていることです。速達の識別は線の本数よりも「視認性」で判断されます。
ボールペン・サインペンどちらでもOKですが、にじみにくく鮮やかな赤を使うとより安心です。
ポスト投かんと窓口提出の違い
速達は、郵便局窓口でもポスト投かんでも出せます。ただし、確実に当日発送したい場合は郵便局の窓口を利用しましょう。
窓口では職員が封筒を確認し、料金不足があればその場で修正してくれます。一方で、ポストに投かんする場合は「最終集荷時間」に注意してください。時間を過ぎると翌日扱いになります。
郵便局に行けないときは、封筒の右上に赤線をはっきり引き、必要な切手を貼っておけば問題ありません。
速達封筒の裏面の記入方法


速達封筒の裏面は、通常の郵便物と同じように書けば問題ありません。
特別なルールはなく、速達だからといって特別な記載をする必要もありません。
裏面の左下に、差出人の「郵便番号・住所・氏名」を明記しましょう。
これは郵便物が宛先に届かない場合に返送先として使われるため、確実に記入しておくことが大切です。
また、裏面に「速達」と書いたり、赤線を入れる必要はありません。表面の赤線や「速達」表示だけで十分に認識されます。



下記のように記入すると整った印象になります。
| 記入位置 | 記入内容 |
|---|---|
| 左下 | 〒郵便番号 住所 氏名 |
| 右上 | 速達用の赤線(表面のみ) |
差出人の文字は控えめでも構いませんが、読みやすく書くことを心がけましょう。
印刷済み封筒を使う場合は、そのままで問題ありません。
表面の赤線が目立つよう、裏面はシンプルに仕上げると整った印象になります。
2025年最新版|速達郵便の料金と利用ルールをわかりやすく解説
2025年最新版の速達郵便の料金とルールについて、最新の日本郵便公式情報をもとにわかりやすく解説します。
2024年10月に郵便料金が改定され、速達の加算料金も新しい基準に変わりました。今の正しい金額を知っておくことで、料金不足による返送などを防げます。
2024年改定後の最新料金一覧
日本郵便の公式サイトによると、速達の加算料金は2025年11月現在、以下の通りです。
| 区分 | 重量 | 速達加算料金 |
|---|---|---|
| 郵便物(手紙・はがき) | 250gまで | +300円 |
| 郵便物(手紙・はがき) | 1kgまで | +400円 |
| 郵便物(手紙・はがき) | 4kgまで | +690円 |
| ゆうメール | 1kgまで | +330円 |
速達は通常の郵便料金に上記の金額を加算して計算します。たとえば、定形郵便(25gまたは50g以内)の場合は基本料金110円に加えて速達加算300円を足すため、合計410円となります。
また、はがきを速達で出す場合は基本料金85円に300円を足すので、合計385円になります。
定形・定形外で料金が変わる理由
速達料金が変わるのは、郵便物の大きさや重さによって配送ルートや仕分け工程が異なるためです。定形郵便は機械での自動仕分けが可能ですが、定形外や厚みのある封筒は人の手による対応が必要になります。
日本郵便では、郵便物のサイズや重さに応じて運送コストが異なるため、重いものほど速達加算料金が高く設定されています。
定形封筒(長形3号など)で25g以内なら110円+300円=410円、A4サイズの書類などで100g以上ある場合は基本料金180円+300円=480円となります。
封筒を選ぶ際は、重さをあらかじめ確認しておくと、郵便局での手続きがスムーズになります。
レターパックとの違い
速達と似たサービスに「レターパック」がありますが、実は仕組みが少し異なります。
レターパックは速達扱いではないものの、ほぼ同じスピードで配達されるサービスです。
| 種類 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| レターパックライト | 430円 | 厚さ3cm以内・ポスト投かんOK |
| レターパックプラス | 600円 | 手渡し配達・追跡サービスあり |
速達と違って、レターパックは料金が一律で、切手を貼る必要がありません。
「速達とほぼ同じ速さで送りたいけど、簡単に済ませたい」ときには便利な選択肢です。
差額が出るときの対処法
郵便料金や速達料金の計算を間違えてしまうと、郵便物が差し戻されたり、配達が遅れる原因になります。
特に2024年以降の料金改定後は、旧料金の切手を使うケースが多く見られます。
もし手元の切手が旧料金のものしかない場合は、足りない分を追加で貼るだけで問題ありません。
たとえば、84円切手を使う場合は、26円切手を追加して110円に調整すればOKです。
ただし、速達加算分(+300円)も忘れずに加えてください。料金が不足していると、受取人に差額を請求されることもあるため、念入りに確認しておくと安心です。
迷ったときは、郵便局の窓口で重さを量ってもらい、正しい金額を教えてもらうのが確実です。
封筒の種類別に見る!速達の赤線の入れ方(縦・横・はがき対応)
封筒の種類によって、赤線を入れる位置や書き方は少しずつ異なります。
ここでは、縦型封筒・横型封筒・はがきの3つのケースに分けて、それぞれの正しい書き方を解説します。



ちょっとした書き方の違いで印象が変わるので、封筒の種類に合った線の入れ方を押さえておくと安心ですよ。
縦型封筒に速達を書く場合
縦型封筒(長形3号や長形4号など)は、ビジネス文書や手紙でよく使われるタイプです。この場合、宛名の右側に縦の赤線を1本引くのが正しい書き方です。
線は、封筒の右端から5〜10mmほど内側を通すように、上から下までまっすぐ引きます。少し斜めになっても問題ありませんが、宛名にかからないように注意しましょう。
封筒が白地の場合は赤線がはっきり見えるため、どんなペンを使っても視認性は良好です。クラフト封筒など茶色系の場合は、濃いめの赤インクを使うとより目立ちやすくなります。
横型封筒に速達を書く場合
横型封筒(角形2号や洋形封筒など)は、A4サイズの書類を折らずに入れるときなどに使われます。横型の場合は、表面の右上の部分に縦線を1本入れるか、右端に沿って引くのが一般的です。
日本郵便の公式案内でも、「横長の郵便物・荷物は右側部に赤い線を表示」と記されています。つまり、線をどこに引くかよりも、「右側に赤が目立つようにすること」が大事です。
封筒の右上角に「速達」と赤文字で書く方法でも有効です。特に横型の封筒は書くスペースが広いので、線と文字を併用してもすっきり見えます。
白封筒とクラフト封筒の注意点
封筒の色によって、赤線の見え方はかなり違います。白封筒は発色が良く、赤い線が映えるため、そのまま書いて問題ありません。
一方、クラフト封筒のような茶色系の紙は赤が沈みやすい傾向があります。ボールペンよりもサインペンやマーカーのほうが見やすく、速達としての識別がしやすくなります。
また、柄入りやデザイン封筒を使う場合は、模様の上に線を引くと見えにくくなるため、できるだけ空白部分を選んで線を入れると良いです。
見やすさを意識すれば、どんな封筒でも問題なく速達として扱ってもらえます。
住所欄とのバランスを取るコツ
赤線を引く際に注意したいのが、宛名や住所とのバランスです。線が住所欄に近すぎると文字が読みづらくなり、逆に端すぎると速達であることに気づかれにくくなります。
目安として、住所の右端から3〜5mmほど離した位置に線を引くと見栄えが良くなります。封筒のデザインを崩さずに「速達らしさ」を出すコツですね。
また、封筒の角が折れたり、光沢のある素材だと線がにじむことがあります。その場合は、少し乾くのを待ってから封入すると安心です。
きれいに赤線を引くための裏技
「線がまっすぐ引けない」という方には、ちょっとしたコツがあります。まず、定規を使う場合は、線を引く前にペン先のインクを軽く紙に馴染ませるとにじみを防げます。
また、下書き用に鉛筆で薄くガイドラインを引いてから、赤ペンでなぞる方法もおすすめです。線を引いたあと、鉛筆線を消すだけで美しく仕上がります。
ボールペンの場合は、一気に長く引くよりも、2〜3回に分けて丁寧に引くとブレにくくなります。少しずつ線を重ねるように描くと、ムラのない速達線になります。
封筒の材質やペンのインクによって、仕上がりが変わります。家にある素材に合わせて試してみるのも楽しいですよ。
速達を確実に届けるための5つのポイント【失敗しない送り方】
速達を確実に届けるためのポイントについて、実際の配達ルールや注意点をもとに紹介します。



「速達で出したのに届くのが遅かった…」という失敗を防ぐために、いくつかのコツを押さえておきましょう。
ポスト投かんの締切時間を確認する
速達は、ポストに入れるだけでも利用できますが、投かん時間を間違えると配達日がずれてしまいます。ポストごとに「最終集荷時間」が設定されており、その時間を過ぎてから投かんすると翌日の集荷扱いになります。
たとえば、平日の夕方17時が最終集荷のポストに18時に投かんした場合、実際の処理は翌朝です。急ぎの用件であれば、ポストに書かれている集荷時刻を必ず確認しましょう。
また、商業地区や駅構内のポストは集荷回数が多く設定されていることがあります。少し移動してでも、集荷が遅いポストを使うと届く時間が早くなる場合もあります。
土日・祝日の取り扱いを知っておく
速達は、土日・祝日でも配達される郵便サービスです。通常郵便とは違い、休日でも届けてもらえるため、急ぎの書類や重要な連絡に適しています。
ただし、休日の扱いで注意したいのは「差し出し(投かん)」です。土日祝日は集荷回数が減ることがあり、特に地方のポストでは1日1回だけの場合もあります。出す時間が遅いと翌日扱いになるため、できるだけ午前中に出すのがおすすめです。
休日の夜に出す場合や、どうしても当日中に送りたい場合は、後述する「ゆうゆう窓口」を利用すると確実です。
郵便局の窓口を利用するメリット
郵便局の窓口から出すと、速達の取り扱いを確実にしてもらえます。窓口で「速達でお願いします」と伝えるだけで、重さを量り、必要な切手金額やラベルを案内してくれます。
また、窓口では当日発送できる地域を確認することも可能です。特に都市部では、午前中に出すとその日のうちに届く場合もあります。どうしても急ぎのときは、郵便局での直接差出が一番確実な方法です。
営業時間外でも対応している「ゆうゆう窓口」がある郵便局も多く、夜間や休日でも受付可能です。出す前に近くのゆうゆう窓口の営業時間を調べておくと安心ですね。
追跡サービスを活用して到着を確認
速達郵便でも、番号付きのサービス(レターパックや特定記録郵便など)を利用すれば、配達状況をオンラインで確認できます。
日本郵便の公式サイトにある「郵便追跡サービス」では、受付日や配達完了日時がリアルタイムで確認可能です。差出時のレシートや受付票に記載された追跡番号を入力するだけで簡単に確認できます。
一般の速達郵便には追跡番号が付きませんが、重要な書類を送る場合は「特定記録郵便+速達」の組み合わせもおすすめです。確実性とスピードを両立できる方法ですね。
トラブルを防ぐためのチェックポイント
速達を出す前に、次のチェックをしておくとトラブルを防げます。
- 封筒の右上に赤線がしっかり見えるか
- 切手の料金が正しいか(速達加算分含む)
- 宛先住所・郵便番号が正確に書かれているか
- 差出人の住所・名前が明記されているか
- ポスト投かんなら最終集荷時間内か確認
この5点を意識するだけで、郵便事故や返送のリスクを大幅に減らせます。速達はスピード重視のサービスですが、基本の確認を怠らないことが一番大切です。
出す時間と出す場所を少し意識するだけで、安心して速達を利用できますよ。
まとめ|赤ボールペンでも安心!正しく送る速達の書き方
赤いボールペンでも、正しい場所に線を引けば速達としてきちんと扱われます。特別な道具やマーカーがなくても問題ありません。
大切なのは「赤く目立たせること」と「宛名・差出人を丁寧に書くこと」。これだけで十分に速達として成立します。
私も急ぎの書類を送るとき、赤ボールペンで線を引くだけでしっかり届いた経験があります。日常の中でちょっとした工夫を加えるだけで、速達はもっと身近で便利なサービスになりますよ。
2025年の料金改定後も、速達のルールは大きく変わっていません。正しい書き方を知っておくことで、どんなときも安心して郵送できるはずです。
さらに詳しい情報は、日本郵便公式サイト「速達サービス」で確認できます。
落ち着いて準備をすれば、速達はとても心強い味方になります。これからも安心して活用してくださいね。
