「グラタン」と「ドリア」、どちらもオーブンで焼き上げる香ばしい料理ですが、実はまったく異なる料理だと知っていますか。
見た目が似ているため、違いを明確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、「主食材の違い」「味や食感の特徴」「発祥のルーツ」「調理法」など、さまざまな視点からグラタンとドリアの違いを詳しく解説します。

これを読めば、「結局どっちがグラタンで、どっちがドリア?」と迷うことがなくなるはず!
さらに、それぞれの代表的なレシピやアレンジ方法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで、自宅で美味しい一皿を楽しんでみてください。
ドリアとグラタンの基本的な違いを徹底解説
ドリアとグラタンはどちらもオーブンで焼き上げる料理であり、見た目も似ていますが、それぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは、「使用する主食材」、「味や食感の違い」、「料理のルーツ」、「調理法の違い」など、さまざまな観点から詳しく解説します。
1.使用する主食材の違い
グラタンはパスタや野菜が主体
グラタンの最大の特徴は、主食材としてマカロニやジャガイモ、野菜、肉、魚介類などを使う点です。
特にマカロニグラタンは、ホワイトソース(ベシャメルソース)と相性がよく、定番の一品となっています。



グラタンの基本構成は以下の通りです!
- 主食材(マカロニ、じゃがいも、野菜、魚介類、肉など)
- ホワイトソース(ベシャメルソース)
- チーズやパン粉
- オーブンで焼き上げることで生まれる香ばしい焼き色
例えば、フランスの伝統的な「ポテトグラタン(グラタン・ドフィノワ)」は、スライスしたじゃがいもをクリームとチーズで焼き上げる料理であり、マカロニを使わない点が特徴です。
ドリアはご飯(ライス)が主体
一方、ドリアは「ライスグラタン」とも呼ばれるように、主食材としてご飯(バターライスやピラフ)を使用します。
一般的に、ピラフのようにバターで炒めたご飯をベースに、ホワイトソースやミートソースをかけて焼き上げます。



ドリアの基本構成は以下の通りです!
- ご飯(バターライス、ピラフ、白ご飯など)
- ホワイトソースまたはミートソース
- チーズやパン粉
- オーブンで焼いて仕上げる
特に有名なのが「シーフードドリア」で、エビやホタテなどの海鮮とクリーミーなホワイトソースの組み合わせが人気です。
【ポイント】
- グラタンは「パスタ・じゃがいも」、ドリアは「ご飯」
- 料理のベースとなる主食材の違いが、グラタンとドリアを区別する最も大きな要素のひとつです。
2.味や食感の違い
グラタンの食感
グラタンの特徴的な食感は、表面のカリッと焼けたチーズと、なめらかなホワイトソースの組み合わせにあります。
焼くことで香ばしさが増し、さらに具材の歯ごたえも楽しめるのが特徴です。
例えば、マカロニグラタンならもちっとした食感が楽しめますし、ポテトグラタンならホクホクしたじゃがいもの甘みが際立ちます。
ドリアの食感
一方、ドリアはご飯がベースなので、食べ応えがあり、ホワイトソースやミートソースが絡むことでクリーミーかつしっとりした食感になります。
さらに、チーズが焼けることで生まれるとろけるような口当たりも魅力のひとつです。
【ポイント】
- グラタンは「カリッと香ばしく」、ドリアは「クリーミーでしっとり」
- グラタンはパスタやじゃがいもの食感を楽しめるのに対し、ドリアはご飯にソースが絡んだ滑らかさが魅力です。
3.料理のルーツと歴史の違い
グラタンの発祥:フランス
グラタンの起源はフランスで、「グラタン・ドフィノワ(Gratin Dauphinois)」と呼ばれるじゃがいもを使った料理が有名です。
もともと「グラタン(gratin)」という言葉は、フランス語で「こそげ取る」「焦げ目をつける」という意味を持ち、オーブンで焼き上げる調理法を指す言葉として広まりました。
その後、フランスの料理文化とともにグラタンは世界中に広がり、日本でも昭和初期に洋食の一つとして定着しました。
ドリアの発祥:日本
一方、ドリアはフランスではなく日本発祥の料理です。
1927年(昭和2年)、横浜のホテルニューグランドの初代料理長であるサリー・ワイル氏が考案したのが始まりです。
体調を崩した外国人客のために、「消化の良い料理」として考案されました。
料理名の「ドリア」は、16世紀に活躍したジェノバ共和国(現在のイタリア)の提督アンドレア・ドリアにちなんで名付けられたとされています。
【ポイント】
- グラタンは「フランス生まれ」、ドリアは「日本生まれ」
- グラタンはフランスの伝統料理ですが、ドリアは日本独自の発想で生まれた洋食の一つです。
4.調理法の違い
グラタンの作り方
- 具材を準備(マカロニを茹でる、じゃがいもをスライスするなど)
- ホワイトソースを作る(バター・小麦粉・牛乳で作る)
- 具材とホワイトソースを絡める
- 耐熱皿に盛り、チーズやパン粉をのせる
- オーブンで焼いて、香ばしい焼き色をつける
ポイントは、ホワイトソースを絡めた具材がメインで、焼くことで香ばしさを出すことです。
ドリアの作り方
- ご飯を準備(バターライスやピラフを作る)
- ホワイトソースやミートソースを作る
- ご飯の上にソースをかける
- チーズをのせる
- オーブンで焼いて、焼き色をつける
ポイントは、「ご飯の上にソースをのせる」という構成がグラタンとは異なる点です。
【ポイント】
グラタンは「具材とソースを混ぜる」、ドリアは「ご飯の上にソースをかける」
グラタンは具材とソースを絡めたものを焼くのに対し、ドリアはご飯の上にソースをかけるスタイルが特徴です。



ドリアとグラタンの違いを整理すると、以下のようになります。
項目 | グラタン | ドリア |
---|---|---|
主食材 | マカロニ、じゃがいも、野菜 | ご飯(バターライス・ピラフ) |
食感 | カリッと香ばしく、もちっとした食感 | クリーミーでしっとり |
発祥地 | フランス | 日本(横浜) |
調理法 | 具材とホワイトソースを混ぜて焼く | ご飯の上にソースをかけて焼く |
グラタンとドリア、それぞれの特徴を知ることで、食べたい料理をより楽しめますね。
初心者向け!簡単で本格的なマカロニグラタンの作り方


グラタンは、一見手間がかかりそうに見えますが、基本の流れを押さえれば誰でも美味しく作れる料理です。
ここでは、料理が苦手な方や初心者の方でも失敗しないように、詳しい手順で解説します。



ポイントやコツも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
基本のマカロニグラタン(2人分)
必要な材料
材料 | 分量 |
---|---|
マカロニ | 80g |
鶏もも肉(またはベーコン) | 100g |
玉ねぎ | 1/2個 |
マッシュルーム(お好みで) | 3~4個 |
バター | 20g |
薄力粉 | 大さじ1 |
牛乳 | 300ml |
コンソメ(顆粒) | 小さじ1 |
塩・こしょう | 少々 |
ピザ用チーズ | 50g |
パン粉(お好みで) | 大さじ2 |
乾燥パセリ(仕上げ用) | 適量 |
グラタンの作り方
① マカロニを茹でる
- 鍋にたっぷりの水(約1L)を入れ、小さじ2の塩を加えて火にかける。
- 沸騰したらマカロニを入れ、袋の表示時間より1分短めに茹でる。(後で焼くので、少し固めのほうがベスト!)
- 茹で上がったらザルに上げ、オリーブオイル少々(分量外)をまぶしておくとくっつかない。
② 具材の下準備
- 玉ねぎは皮をむき、薄切りにする。
- マッシュルームは薄切りにする。(なければ省略可)
- 鶏もも肉は一口サイズ(2cm角)に切る。(ベーコンを使う場合は1cm幅にカット)
③ ホワイトソースを作る
- フライパンを中火にかけ、バター(20g)を入れて溶かす。
- 玉ねぎを入れてしんなりするまで炒める。(約3分)
- 鶏もも肉を加えて、表面の色が変わるまで炒める。(完全に火が通らなくてもOK)
- マッシュルームを加えて軽く炒める。
- 薄力粉(大さじ1)をふりかけ、全体をよく混ぜながら1分ほど炒める。
牛乳(300ml)を少しずつ加えながら、木べらや泡立て器でよく混ぜる。
コンソメ小さじ1、塩・こしょう少々を加え、弱火でとろみがつくまで煮る。(約3分)
④ マカロニとホワイトソースを絡める
- ホワイトソースがとろっとしてきたら、茹でたマカロニを加えてよく混ぜる。
- 全体がしっかり馴染んだら火を止める。
⑤ 耐熱皿に盛り付け&チーズをのせる
- 耐熱皿に④の具材を入れる。
- ピザ用チーズ(50g)をたっぷりのせる。
- お好みでパン粉(大さじ2)をふりかけると、カリッと香ばしく仕上がる!
⑥ オーブンで焼く
- オーブントースター(またはオーブン)を220℃に予熱する。
- 耐熱皿をトースターで7~8分(オーブンなら220℃で15分)焼く。
- チーズがこんがりキツネ色になったら完成!
⑦ 仕上げ
- 乾燥パセリをふりかけると、見た目もおしゃれに
- 熱々のうちに召し上がれ!
失敗しないポイント&アレンジ
失敗しないためのコツ
- ホワイトソースは焦がさないように、弱火で加熱!
- 牛乳は少しずつ加え、ダマを防ぐ!
- マカロニは表示時間より1分短めに茹でる!
- オーブンで焼くときは、焦げすぎないように様子をチェック!
アレンジレシピ
- 濃厚チーズグラタン
→ピザ用チーズに加えて粉チーズ(大さじ1)を混ぜると、よりコクがUP! - ヘルシー野菜グラタン
→ブロッコリーやほうれん草を加えると栄養バランス◎ - シーフードグラタン
→鶏肉の代わりにエビやホタテを使うと豪華な味わいに! - カレーグラタン
→ホワイトソースにカレー粉(小さじ1)を混ぜると、子どもにも大人気の味に!



初心者の方でも簡単に作れる「マカロニグラタン」のレシピを紹介しました!
「マカロニの茹で方」、 「ホワイトソースの作り方(ダマにならないコツ)」、 「オーブンでの焼き方」のポイントを押さえれば、誰でも失敗せずに美味しいグラタンが作れます。
ぜひ試してみてくださいね!
初心者でも失敗しない!基本のミートドリアの作り方


ドリアは、ご飯の上にソースとチーズをのせて焼くだけなので、料理初心者の方や料理が苦手な方でも簡単に作れる洋食メニューです。



この章では、基本の「ミートドリア」のレシピを、詳しい手順とともに紹介します。
基本のミートドリア(2人分)
必要な材料
材料 | 分量 |
---|---|
ご飯 | 300g(茶碗2杯分) |
有塩バター | 10g |
玉ねぎ | 1/2個 |
牛豚合いびき肉 | 100g |
ホールトマト缶(またはカットトマト缶) | 1/2缶(200g) |
ケチャップ | 大さじ2 |
ウスターソース | 大さじ1 |
塩・こしょう | 少々 |
ピザ用チーズ | 50g |
乾燥パセリ(仕上げ用) | 適量 |
ドリアの作り方
① ご飯を準備する
・ポイント:ご飯にバターを混ぜると風味がUP!
- 炊きたて、または温めたご飯(300g)をボウルに入れる。
- バター(10g)を加えて混ぜる。
軽く塩・こしょう(少々)を加えて混ぜ、味を整える。
② ミートソースを作る
・ポイント:玉ねぎはしっかり炒めて甘みを引き出す!
- 玉ねぎ(1/2個)をみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイル(小さじ1)を入れ、中火で熱する。
- 玉ねぎを炒める。(約3~4分)
・透き通って甘みが出るまで炒めるのがコツ!
合いびき肉(100g)を加え、炒める。
・肉の色が変わるまでしっかり炒める。
- トマト缶(200g)、ケチャップ(大さじ2)、ウスターソース(大さじ1)を加え、弱火で5分ほど煮込む。
- 塩・こしょう(少々)で味を調えたら、ミートソースの完成!
③ 耐熱皿にご飯とミートソースを盛る
- バターライスを耐熱皿に平らに敷く。
- 上からミートソースを均等にかける。
④ チーズをのせて焼く
- ピザ用チーズ(50g)をたっぷりのせる。
- オーブントースター(またはオーブン)を220℃に予熱する。
- トースターなら7~8分、オーブンなら220℃で15分ほど焼く。
チーズがこんがりキツネ色になったらOK!
⑤ 仕上げ
- 焼きあがったら、お好みで乾燥パセリをふりかける。
- 熱々のうちに召し上がれ!
失敗しないポイント
失敗しないためのコツ
・バターライスにすると、コクが増して美味しくなる!
・玉ねぎはしっかり炒めて甘みを出す!
・トマト缶はしっかり煮詰めて酸味を飛ばす!
・チーズはたっぷりのせて、香ばしさをUP!



初心者の方でも簡単に作れる「ミートドリア」のレシピを紹介しました!
「ドリアとグラタン」についてのよくある質問


ドリアとグラタンはどっちがカロリーが高い?
一般的に、ドリアはご飯を使用するため、グラタンよりもカロリーが高くなりがちです。
特に、バターライスやピラフをベースにするドリアは、炭水化物と脂質の組み合わせによってエネルギー量が増えます。
一方、グラタンはマカロニやじゃがいもを使用することが多いため、同様にカロリーが高いですが、使用するソースや具材次第で比較的ヘルシーに仕上げることも可能です。
例えば、ホワイトソースを少量にした野菜たっぷりのグラタンや、低脂肪牛乳を使用した場合、カロリーを抑えられます。
逆に、ドリアはご飯の量を減らし、具材に野菜を多く取り入れることでヘルシーなアレンジができます。
グラタンのホワイトソースは市販のものでもいい?
市販のホワイトソースを使えば時短になりますが、自家製のホワイトソースを作ると、よりクリーミーで美味しく仕上がります。
市販品には保存料や添加物が含まれていることが多いため、健康を気にする方は、バター・小麦粉・牛乳を使った手作りのホワイトソースを試してみるのがおすすめです。
また、市販のホワイトソースを使う場合でも、味に深みを出すためにコンソメやナツメグを加えると、より本格的な仕上がりになります。手軽にアレンジしながら、好みの味を見つけてみましょう。
ドリアにホワイトソース以外を使ってもいい?
はい、ドリアはアレンジがしやすい料理の一つで、ホワイトソース以外にもさまざまなソースを使うことができます。
例えば、
- カレーソース:スパイシーで食欲をそそるカレードリアに!
- トマトソース:酸味が効いたさっぱりした味わいのドリアに!
- デミグラスソース:コクのある洋食風ドリアに!
- チーズソース:濃厚なチーズの旨味を楽しめる贅沢ドリアに!
このように、基本のホワイトソース以外にもさまざまなバリエーションを楽しむことができます。



好みや気分に合わせてアレンジしてみましょう。
グラタンとドリアは冷凍保存できる?
どちらも冷凍保存可能ですが、より美味しく食べるためにはいくつかのポイントがあります。
【冷凍保存のポイント】
- グラタンの場合:ホワイトソースが分離しやすいため、完全に冷めてから保存する。小分けにして密閉容器に入れると、解凍後も食感を保ちやすい。再加熱は電子レンジよりもオーブンの方が美味しく仕上がる。
- ドリアの場合:ご飯が水分を吸収しやすいため、できるだけ水分の少ないソースを使用する。冷凍前にチーズをのせずに保存し、食べる直前に加えると美味しく仕上がる。解凍後はトースターやオーブンで焼き直すと、チーズが香ばしく仕上がる。
どちらも、保存する際は密閉容器やラップでしっかりと覆い、冷凍焼けを防ぐことが重要です。
美味しさをキープしながら、作り置きとしても活用してみてください。
まとめ
- グラタンとドリアの最大の違いは主食材
→ グラタンはパスタやじゃがいも、ドリアはご飯を使用するのが特徴。 - 食感や味わいも異なる
→ グラタンはチーズやパン粉の香ばしさとパスタの食感が楽しめる。
→ ドリアはご飯にソースが絡み、クリーミーでしっとりとした食感に。 - 発祥の地が異なる
→ グラタンはフランス発祥の伝統料理。
→ ドリアは日本生まれの洋食で、ホテルニューグランドで考案された。 - 調理方法の違いもポイント
→ グラタンは具材とホワイトソースを絡めて焼く。
→ ドリアはご飯の上にソースをかけて焼くスタイル。 - アレンジの幅が広く、好みに応じた楽しみ方ができる
→ グラタンはシーフードや野菜を加えてヘルシーに、ドリアはミートソースやカレーで味の変化を楽しめる。 - どちらもオーブンで仕上げる焼き料理として人気が高い
→ それぞれの特徴を理解し、食べたいシーンや気分に合わせて選ぶのがおすすめ。