メルカリで「返品したい」と言われたとき、どう対応すれば円満に解決できるのか――悩む方は多いはずです。
冷静に対処しないと、思わぬトラブルに発展してしまうことも。
この記事では、返品依頼があったときに出品者が取るべき行動や、実際に使える丁寧なメッセージ例文、さらにNG対応までを具体的に紹介します。

初めてでも安心して対応できるよう、実用的なポイントをわかりやすくお届けします。
メルカリで返品したいと言われたときの正しい対応5ステップ


メルカリで返品したいと言われたときの正しい対応5ステップを解説します。



それでは順番に見ていきましょう!
①まず冷静に内容を確認する
メルカリで「返品したい」と言われたとき、まずは冷静に相手のメッセージを読みましょう。
感情的になってすぐ返信してしまうと、余計なトラブルを招く原因になります。
相手がどんな理由で返品を求めているのか、商品の状態に関することか、発送時のトラブルか、こちらに明確な落ち度があるのか、丁寧に読み取ることが大切です。
また、メッセージに脅し文句や不適切な表現が含まれている場合は、すぐに事務局に報告することも考えてください。
一時的に返事を保留しても構いませんので、「状況を確認しますので少々お待ちください」とだけ伝えて、まずは事実確認を優先しましょう。
落ち着いて対応することで、誤解や炎上を防げますよ。
②メルカリの返品ルールをチェック
次に確認すべきは、メルカリの公式ルールです。
メルカリでは、基本的に「商品に重大な不備がある場合」のみ返品が認められています。
たとえば、説明と明らかに異なる商品、偽物、動作不良などが該当します。
逆に「イメージと違った」「サイズが合わない」といった購入者都合の場合は、返品が認められないケースがほとんどです。
購入者からの申し出が、こうしたメルカリのルールに沿っているのか、ガイドラインページで再確認しましょう。
③相手の言い分が妥当か判断する
相手の主張が「不良品だった」「説明と違う」などの場合、本当にその通りかを確認しましょう。
事前に商品写真や説明文と照らし合わせて、こちらに非があるかどうかを冷静に見極めてください。
また、相手が証拠の写真などを提示してきた場合は、その内容をよく見て、明らかに状態が違うと判断できるかがポイントです。
一方で、悪質なクレームの可能性もあります。過剰な要求や、返品理由があいまいな場合は注意しましょう。
正当性が確認できなければ、毅然とした態度で対応しても問題ありません。
④受け入れるor断る方針を決める
内容を把握したら、「返品を受け入れる」か「断る」かを決めましょう。
返品を受け入れる場合は、返送方法・返金方法・送料負担など、細かい条件を明確にしておくことが大切です。
一方、返品を断る場合も、理由をきちんと伝えて、感情的にならず対応するのがポイント。
どちらの選択でも、あくまでメルカリのガイドラインに沿った対応であれば、事務局も中立に判断してくれます。
自分の立場と正当性を整理して、最適な判断をしてください。
⑤メッセージ例文で丁寧に対応する
判断がついたら、購入者にその旨をメッセージで伝えましょう。
ここでの言葉選びが非常に重要で、できるだけ冷静かつ丁寧に伝えることが、トラブル防止につながります。
例文①(受け入れる場合): 「ご連絡ありがとうございます。状況を確認した結果、今回は返品をお受けいたします。大変お手数ですが、元払いにて商品をご返送いただき、到着確認後に返金処理をいたします。」
例文②(断る場合): 「ご連絡ありがとうございます。恐れ入りますが、商品説明にも記載の通り、返品はお受けしておりません。また、商品に不備は見当たらないため、今回は対応できかねますことをご了承くださいませ。」
丁寧な表現を使うことで、誠実な印象を与えることができますよ。
返品を断りたいときの例文とポイント


返品を断りたいときの例文とポイントについて詳しく解説します。
「返品できません」とただ伝えるだけでは、相手の怒りを買ってしまうことも。



そうならないために、以下のポイントを押さえて対応しましょう。
①トラブル回避を意識した断り文
返品を断るときは、とにかく「穏やかさ」と「丁寧さ」がカギです。
相手の言い分を一度受け止めつつ、こちらの立場も伝えるバランスが重要になります。
ケース | 例文 |
---|---|
イメージと違った | 「ご連絡ありがとうございます。商品説明・写真にてご確認いただけるように努めておりましたが、イメージと違ったとのことで、ご期待に添えず申し訳ありません。恐れ入りますが、お取引完了後の返品はご対応いたしかねます。」 |
サイズが合わない | 「このたびはお取引ありがとうございました。サイズに関しては商品ページに記載済みであり、購入者様ご確認のもとでのご購入と認識しておりますため、返品にはご対応できかねます。」 |
謝罪を含めつつも、ルールを明確にすることで、納得してもらいやすくなります。
②感情的にならない書き方
メルカリでは、たとえ自分が正しくても、感情的な返信をすると不利になることがあります。
「返品は無理です」「そっちが勝手に買ったんでしょ?」など、キツい表現は絶対NG。
購入者が事務局に通報した場合、冷静なやり取りをしている方の味方をされるケースが多いんです。
丁寧な口調で、共感を見せつつ断るように心がけてください。
例文: 「このたびはご連絡ありがとうございます。お気持ちは理解できますが、商品に不備がない場合の返品は対応しておりません。ご希望に添えず申し訳ありません。」
「理解します」と一言入れるだけでも、印象はかなり変わりますよ。
③メルカリのルールを盾にする
自分の感覚や判断だけで断ると、相手に「理不尽」と思われがちです。
そうならないためには、メルカリのルールを根拠に使うのが鉄則。
たとえば、メルカリでは「購入者都合の返品は原則不可」とされています。
その公式スタンスに沿って説明すれば、説得力がグッと増します。
例文: 「メルカリのルール上、商品に不備がない限り、購入者都合での返品はお受けできないこととなっております。今回の商品も、説明と相違がないことを確認しておりますため、返品はご遠慮いただいております。」
事務局に相談された場合にも、こうした説明があると安心です。
④「返品不可」と明記していた場合の対応
もし出品時の商品説明欄に「返品不可」と明記していた場合、それは有効な防衛になります。
メルカリでも、記載された内容に購入者が同意した上での取引とみなされるからです。
この場合は、自信を持ってその旨を伝えましょう。
例文: 「商品ページにも記載の通り、『返品不可』とさせていただいております。ご理解いただいた上でご購入いただいたものと認識しておりますため、今回は返品対応いたしかねます。」
ただし、あまりにも高圧的に伝えると逆効果なので、柔らかい言葉で伝えるのがコツです。
なるべく「トラブル回避」と「円満な取引」を第一に考えて対応することをおすすめしますよ。
返品を受け入れるときの例文と注意点


返品を受け入れるときの例文と注意点について詳しく解説します。
返品を受け入れる場合も、ポイントを押さえておかないと損することがあります。
特に「送料負担」「返金タイミング」「再販売できる状態か」など、確認が必要なことが多いんです。



以下で具体的に見ていきましょう。
①返送前に確認すべきこと
返品を受け入れると決めたら、すぐに返送OKにせず、以下の点をまず確認しましょう。
- どの配送方法で返送するか
- 返送時の梱包状態(商品破損の恐れ)
- 追跡番号があるか
- 返品理由に納得できる証拠(写真など)があるか
特に大事なのは、【追跡できる方法で返送してもらうこと】。
商品が戻ってこなかった場合や破損して戻った場合に、対応できる証拠を残しておくためです。
例文としてはこう伝えるのがおすすめです。
「返品の件、承知いたしました。恐れ入りますが、追跡可能な配送方法で梱包の上、返送をお願いできますでしょうか?到着後に商品状態を確認し、問題なければ返金させていただきます。」



条件を先に提示しておけば、後々のトラブルも避けられますよ!
②返品時の送料・返金ルール
返品時にトラブルが起きやすいのが「送料と返金の範囲」です。
基本ルールとしては以下の通りです。
返品理由 | 送料負担 | 返金の範囲 |
---|---|---|
出品者に非(不良品・説明と違うなど) | 出品者が負担 | 全額返金+送料も |
購入者都合(気が変わった・イメージと違う) | 購入者が負担 | 返金なし or 商品代のみ返金 |
相手に負担させる場合でも、「丁寧な表現」でお願いするのがコツです。
例文: 「お申し出ありがとうございます。恐れ入りますが、今回の返品理由は購入者様都合に該当するため、返送にかかる送料はご負担いただけますようお願い申し上げます。」
明確なルールに則って伝えることで、不満を最小限にできますよ。
③誠実な印象を与える例文
返品を受け入れる際には、誠実な印象を与えることが非常に大切です。
「快く対応してくれた」と思ってもらえれば、悪い評価を避けることも可能です。
丁寧で思いやりのある文面を意識してみましょう。
例文: 「ご連絡ありがとうございます。ご不便をおかけし申し訳ありません。ご指摘の内容について確認したところ、こちらに不備があった可能性がございますため、今回は返品をお受けいたします。お手数ではございますが、商品をご返送いただき、到着後に速やかにご対応させていただきます。」
こうした文面でやり取りをすると、相手からの印象もかなり良くなります。
トラブルを円満に終わらせたい場合は、特におすすめのスタンスですよ!
④悪質な購入者にはどうする?
なかには、明らかに理不尽な理由で返品を求めてくる人もいます。
こういったケースでは、毅然とした対応が必要です。
まずは相手の言い分を丁寧に聞いたうえで、メルカリのルールをもとに断る姿勢を持ちましょう。
例文: 「ご連絡ありがとうございます。商品に不備がないことを確認しております。また、メルカリのガイドライン上でも、購入者様都合での返品は原則として認められておりませんため、誠に恐れ入りますが今回は対応いたしかねます。」
さらに悪質な印象を受けた場合は、メルカリ事務局に報告することも検討してください。
報告先リンク:メルカリお問い合わせ・ヘルプセンター
無理して「優しさ」で受け入れる必要はないと感じています。
自分を守ることも、取引の中では大事なことなんですよ。
メルカリの返品・返金ルールをわかりやすく解説


メルカリの返品・返金ルールをわかりやすく解説していきます。
メルカリでの返品・返金に関しては、基本ルールを理解しておくことがトラブル防止につながります。
知らずに対応すると、悪評価をつけられたり、事務局介入で不利になったりしますからね。
①返品が認められるケース
まず、メルカリで返品が正式に認められるのは以下のようなケースです。
- 商品説明と大きく異なる(色・サイズ・型番など)
- 動作不良・破損・汚れなどがある
- 偽物である(ブランド品など)
- 事前説明なしの重大な瑕疵がある
これらに該当する場合、出品者都合とされ、購入者の申し出が通る可能性が高くなります。
この場合は返品送料も出品者が負担し、返金まで責任をもつのが一般的です。
たとえば「新品未使用と書かれていたのに明らかに使用感がある」などは、事務局も出品者に非があると判断する可能性が高いです。
誤解を生まないよう、出品時の説明は正直かつ丁寧に記載しておくことが重要ですね。
②返品が拒否できるケース
一方で、返品が認められない(拒否できる)ケースもきちんと覚えておきましょう。
- イメージと違った
- サイズが合わなかった
- 購入者の都合で気が変わった
- 使用後に「気に入らなかった」と言われた
これらはすべて「購入者都合」にあたるため、返品を拒否しても問題ありません。
ただし、断り方がきつすぎると低評価やトラブルになることもあります。
先ほどの章で紹介したような丁寧な例文を活用して、冷静かつ誠実に対応するよう心がけましょう。
③メルカリ事務局が介入するパターン
返品問題が当事者間で解決できない場合、最終的にはメルカリ事務局が介入します。
主に以下のようなパターンです。
- 双方が折り合わず、メッセージで口論が発生
- 購入者が「詐欺」として通報
- 出品者が「悪質なクレーム」として通報
事務局は中立の立場で、証拠ややり取りの内容を確認して判断します。
そのため、メッセージ内容は常に丁寧に、冷静に対応するのが鉄則です。
また、証拠となる商品写真、説明文のスクショ、やり取りの履歴などは、保存しておくと安心ですよ。
事務局による対応に従わない場合、強制的に返金されたり、アカウント制限の対象になることもあります。



困ったら早めに相談するのが吉ですね。
④ルール違反になるNG対応
意外とやりがちだけど、やってはいけないNG対応もまとめておきます。
- 「返品されたくないから無視する」→ 事務局介入で不利に
- 「気に入らないなら勝手に捨てて」→ トラブル加速
- 「悪い評価つけるならこちらもつける」→ 報復評価は違反
- 「じゃあ現金書留で返金する」→ メルカリ外取引は禁止
いずれも、メルカリのガイドライン違反となるリスクがあります。
ルールに従って、冷静・丁寧な対応を続けることが一番の防御策です。
私の感覚では、相手が理不尽であっても、ルールに乗っ取ったやり取りを続けていれば、事務局もちゃんと見てくれる印象があります。



安心して取引を進めるためにも、ぜひ公式ルールを味方につけてくださいね。
今後のトラブルを防ぐために出品者ができる工夫


今後のトラブルを防ぐために出品者ができる工夫についてまとめます。
返品トラブルはできれば未然に防ぎたいですよね。
購入者との認識のズレや、誤解を生まないために、出品者としてできる対策をしっかり講じていきましょう。
①商品説明に注意事項を明記
まず最も重要なのが、商品ページの説明文。
ここに「細かく」「正直に」「丁寧に」状態や注意点を書くことで、トラブルはかなり防げます。
具体的には、
- サイズ感は必ず明記(実寸)
- 多少の汚れや傷があれば、写真付きで明記
- 中古品であることを強調(新品と誤解させない)
- 色味は撮影環境によって違って見えることを一言添える
例文:「写真と実物で若干色味が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください」
こうしたひと手間が、返品回避につながるんですよ。
②発送前に商品の状態を再確認
いざ売れても、送る前に最終チェックをするのが大事です。
よくあるのが、梱包前に「汚れに気づいた」「付属品が足りなかった」などのパターン。
これを防ぐために、
- 商品の表面や角、裏側もチェック
- 説明に記載した内容と食い違っていないか確認
- 写真と現物の状態が一致しているか照合



発送前の10分で、トラブルの9割は防げる!といっても過言じゃないですよ。
③梱包を丁寧にして破損リスクを減らす
商品が壊れた状態で届いた場合、たとえ配送中の事故でも、出品者の責任になることがあります。
だからこそ、梱包の丁寧さは「信頼感」と「返品回避」の両面で重要です。
以下のポイントを意識してください。
- プチプチでの保護はマスト
- 中身が動かないよう隙間に緩衝材を
- 防水対策としてビニール袋に入れる



「ここまでやるのか!」ってくらい丁寧にすることで、安心感もアップしますよ!
④返品NGの設定・記載を忘れずに
返品をなるべく避けたいなら、「返品不可」の一文は入れておきましょう。
これはあくまで強制力のあるルールではないですが、事前に伝えておくことでトラブル時の対応がしやすくなります。
例文:「個人出品のため、返品・交換はお受けできません。ご理解のうえご購入ください」
ただし、内容に誤りがあった場合などは、返品に応じることも必要です。
そのバランスを意識しつつ、なるべく「防御策」として記載しておくのが安心ですね。
私としては、誠実な対応が何より信頼に繋がると感じています。
ぜひ今回ご紹介した工夫を実践してみてくださいね!
まとめ


- 返品対応はまず冷静なメッセージ確認から始めよう
感情的に反応せず、相手の主張内容やトーンをしっかり読み取ることがトラブル回避の第一歩。 - メルカリ公式の返品ルールを必ずチェックする
購入者の申し出が正当なものかどうかは、ルールと照らし合わせることで判断がつきやすくなる。 - 対応方針は事実確認のうえで慎重に決定
受け入れる場合も断る場合も、自身の立場や証拠を整理した上で判断するのがポイント。 - 実際のやり取りは「言葉選び」がカギ
トラブルにならないよう、冷静かつ丁寧な言い回しで誠実な印象を与えることが大切。 - 断るときもルールや事前説明を根拠に伝える
一方的な拒否ではなく、事前に明記した方針やメルカリのガイドラインに沿って断ると納得されやすい。 - 今後のために商品説明・梱包・確認作業を丁寧に
トラブルを防ぐには、出品時の説明や発送前のチェック、丁寧な梱包が欠かせない。



返品対応に戸惑うのは、誰にとっても自然なことです。
思いがけない連絡に不安を感じたり、どう返信すればいいか悩んだりするのも当然ですよね。
そんなときこそ、落ち着いて状況を整理し、丁寧に言葉を選んで対応することが大切です。
この記事が、あなたの気持ちに寄り添いながら、安心してやり取りを進めるヒントになれば嬉しいです。
少しずつ経験を積んでいけば、きっと自信を持って対応できるようになりますよ。