鶏肉は、から揚げ、照り焼き、トマト煮込みなど、様々な料理で大活躍の人気食材です。
各部位ごとに味も価格も異なりますが、コストパフォーマンスに優れた部位についてご存知ですか。
特に、鶏肉の中でむね肉は価格が非常に手頃で、最もお求めやすい部位として知られています。
牛肉や豚肉に比べても低価格である鶏肉は、和食にも洋食にも使いやすく、日本の多くの家庭で頻繁に使われています。
節約をしながらも栄養価の高いおいしい食事を作ることは、多くの家庭にとって重要ですよね。
この記事では、鶏肉が安価である理由と、むね肉を使ったおすすめレシピを紹介します。
節約を心掛けている方には特におすすめの内容です。
コスパ最強!鶏肉の中で最もお得な部位を探る
スーパーマーケットで販売されている鶏肉は、牛肉や豚肉と比較して手頃な価格で提供されていますが、鶏肉の各部位によって価格は異なります。
特に、鶏肉の部位の中で最もコストパフォーマンスに優れているのはむね肉です。
2023年4月のデータに基づくと、トクバイ情報に登録されているスーパーのむね肉は、100グラムあたり約50円から70円で非常にリーズナブルです。
多くの人が他の部位と比較して、なぜむね肉がこんなに安いのか疑問に思うかもしれません。
私も節約志向の一人として、毎回スーパーで価格とグラム数を比較しながら、どの部位を選ぶか慎重に選んでいます。
この記事では、むね肉が他の部位に比べてなぜ価格が低いのか、その理由と各部位の価格情報について詳しく解説します。
むね肉が選ばれる理由
スーパーマーケットで最も手頃な価格で提供されている鶏肉部位がむね肉です。
100グラムあたり50円から70円で販売されるこの部位は、もも肉などに比べて乾燥しやすく、味が淡白なため、一部の消費者には人気が低いかもしれません。
しかし、むね肉はイミダゾールペプチドという栄養成分が豊富に含まれています。
鶏のむね肉は、栄養的にも良い食材として非常に価値がありますね。
もも肉の特徴とその価格
鶏もも肉は適度な脂肪と豊かな風味が特徴で、唐揚げなどの料理によく使われる人気の部位です。
この部位はむね肉と比較して少し高価で、100グラム当たり68円から100円で販売されています。そ
の理由は、その柔らかさと食べやすさが小さな子どもたちを含む多くの人々に好まれるためです。
もも肉には、カリウムが多く含まれています。
これにより、特に健康を気遣う女性におすすめの部位とされています。
ささみの価格とメリット
鶏のささみはサラダや和え物に適した部位で、一般にスーパーマーケットでは100グラムあたり70円から90円で販売されています。
これはむね肉よりはやや高価ですが、もも肉よりは手頃な価格です。
ささみは高タンパク質で低脂肪な部位として知られています。
そのため、活動的なライフスタイルを送る人やダイエット中の人には特に価値のある食材です。
手羽の価格とその使用価値
手羽は手羽元、手羽中、手羽先の3つの部位に分かれており、一般に100グラムあたり約80円で提供されています。
この部位の価格は鶏肉の他の部位と比較しても中間で、比較的安定しています。
手羽はそのまま調理が可能で、特に煮込むと骨から出るだしが料理の味を深めます。
さらに、鶏の手羽にはビタミンB群やコラーゲンが豊富に含まれているため、特に女性におすすめの部位です。
なぜ鶏肉はこんなに安いのか?その秘密を探る
鶏肉が牛肉や豚肉に比べてなぜ低価格で提供されるのか、その理由は多岐にわたります。
主な理由としては、鶏肉の飼育期間が短く、飼育効率が高いこと、さらに副産物としての卵も得られる点が挙げられます。
食用鶏は生後わずか40~50日で出荷可能で、牛や豚に比べて非常に効率的に大量生産が行えるため、これが低価格に直結しています。
また、海外産の鶏肉、特に全国のスーパーマーケットで一般的に見かけるものは、国内産に比べてさらに価格が低く設定されています。
これには生産国のコスト構造の違いも影響していますが、品質についての疑問があることも否めません。
これから、国産と海外産の鶏肉の価格差や品質の問題について詳しく見ていきましょう。
飼料コストが影響する価格差
特にブラジル産の鶏肉が多く見られるのは、ブラジルがトウモロコシや大豆の主要生産国であるためです。
これらの作物は鶏の飼料として広く使われており、現地での豊富な供給が飼料コストを大幅に抑える要因となっています。
ブラジル南部ではこれらの作物が特に多く生産されており、その結果、ブラジル産の鶏肉は国産に比べて低価格で提供されることができるのです。
この地理的な利点が価格差に大きく寄与しています。
ブラジルにおける鶏肉の大規模生産と輸送
ブラジルは鶏肉の飼育から加工までの技術が高く発展しており、その結果、大規模な生産が可能となっています。
この大量に生産された鶏肉は、船便を利用して日本へ輸送されることが多く、船便は空輸に比べて輸送コストが大幅に低く抑えられます。
この低コストの輸送方法が、日本での鶏肉の低価格販売に寄与しています。
もも肉の需要の差異
ブラジルから日本への鶏肉輸入では、特にもも肉が多く見られます。
世界市場でむね肉の方が人気が高いため、需要の少ないもも肉が日本市場に安価で流通しています。
しかし、ブラジル産の鶏肉は、日本の厳しい税関検査をクリアし、基準を満たして販売されているため、品質には信頼が置けます。
このため、価格と品質のバランスから見て、国産とは異なる価値があります。
低価格鶏肉を使ったレシピ紹介
鶏肉は部位によって価格と栄養価が異なりますが、各部位に最適なレシピが存在します。
例えば、比較的安価なむね肉はパサつきがちで味も淡白ですが、適切な調理方法で格段に美味しくなります。
我が家でも鶏肉料理は頻繁に登場し、特にむね肉を使った節約レシピが家族に大好評です。
この章では、むね肉を使った手軽でコスト効率の良いレシピをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
鶏むね肉を使った柔らかい旨味ダレ
材料(4人分)
- 鶏むね肉 400g
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/8
- 以下タレの材料
- しょうゆ 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 酢 小さじ2
- ごま油 大さじ1/2
- ラー油 小さじ1/2
- にんにく 小さじ1/2(すりおろし)
- しょうが 小さじ1/2(すりおろし)
- ねぎ
- ごま
- 塩 少々
- 水 小さじ2
=作り方=
- 鶏むね肉に砂糖、塩を揉み込み、30分~1時間程度置いておきます。
- フライパンに水を加え、①の鶏むね肉を入れます。
- 中火に設定し沸騰したら、火を弱めて3分間茹でます。
- 鶏むね肉を裏返し、再び蓋をして3分間茹でましょう。
- 蓋をしたまま20分~30分放置し、肉に余熱でじっくりと火を通します。
- ボウルによだれ鶏のタレ用の材料を全部入れ、よく混ぜ合わせます。
- 鶏肉をフライパンから取り出し、好みの厚さにスライスします。
- スライスした肉にタレをかければ、美味しいよだれ鶏の完成です!
鶏むね肉を使ったカレー
材料(4人分)
- 鶏むね肉 400g
- 玉ねぎ 2個
- じゃがいも 1個
- にんにく 小さじ1(すりおろし)
- しょうが 小さじ1(すりおろし)
- ヨーグルト 200g
- 塩コショウ
- ケチャップ 大さじ1/2
- ソース 大さじ1/2
- カレー粉 大さじ2
- サラダ油 大さじ1
=作り方=
- 鶏むね肉を食べやすい大きさに切ります。
- ボウルに切った鶏肉と他の全材料を入れ、マリネします。(よく混ぜ合わせる)
- マリネした鶏肉等を30分間冷蔵庫で休ませます。
- 鍋を熱し、マリネから鶏肉だけを取り出して両面に焼き色がつくまで焼きます。
- 焼き色がついたら残ったヨーグルト入りマリネを鍋に加え、蓋をして弱火で煮込みます。
- 鶏肉に火が通ったら完成です。
ヨーグルトでマリネすることにより、パサつきがちな鶏むね肉がしっとりと柔らかくなります。
これは特に小さいお子さんにも食べやすいカレーです。
このレシピは4人分で約800円とコストパフォーマンスが良く、節約にも最適です。
前日にマリネしておくと、翌日の料理がとても楽になり、味もより染み込みます。
我が家でもヨーグルト入りカレーは大人気で、鶏むね肉がスーパーで安く売られている日には、夕飯の献立として食膳に上ります。
大きな鍋で作ると家族全員がおかわりをするため、すぐになくなります。
忙しい日の夕食にも、事前に準備しておけば簡単に仕上げることができますので、ぜひお試しを!
鶏むね肉の照り焼きチキン
材料(4人分)
- 鶏のむね肉 2枚
- 片栗粉 大さじ2
- 料理酒 大さじ2
- 以下合わせ調味料
- 醤油 大さじ4
- 砂糖 大さじ4
- みりん 大さじ4
=作り方=
- 鶏のむね肉を繊維に逆らってそぎ切りにし、片栗粉と料理酒を全体にまぶします。
- フライパンにごま油を熱し、鶏肉を並べて両面に焼き色がつくまで焼きます。
- 焼き色がついたら、醤油、砂糖、みりんを加え、蓋をして蒸し焼きにします。
- 調味料が煮詰まってきたら蓋を開け、フライパンを振りながら調味料を肉に絡めながら仕上げます。
手羽先の簡単煮込み
材料(4人分)
- 鶏の手羽先 12本
- 砂糖 大さじ1
- めんつゆ 80cc
- 水 400cc
=作り方=
- 鍋に鶏の手羽先、砂糖、めんつゆ、水を全て入れます。
- 中火で加熱し、沸騰したら落し蓋をし、弱火で40~50分煮込みます。
この鶏手羽先の簡単煮込みは、約400円で4人分を準備できるコストパフォーマンスの良いレシピです。
材料を鍋に入れて放っておくだけで、肉が柔らかく、軟骨まで美味しく食べられるため、コラーゲンも豊富です。
忙しい日でも簡単に美味しい料理を楽しめるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
- むね肉:鶏肉の中で最もコストパフォーマンスが高い部位で、100グラムあたり50円から70円で販売されています。
- もも肉:もも肉は100グラムあたり68円から100円で、むね肉よりは高価ですが、その柔らかさと風味で人気があります。
- ささみ:高タンパクで低脂肪のささみは、100グラムあたり70円から90円となっており、ヘルシー志向の方に適しています。
- 手羽:手羽は調理が手軽で、100グラムあたり80円で販売されており、煮物や焼き物に最適です。
- 鶏肉の低価格の理由:飼育効率が良く、副産物として卵も得られるため、コストパフォーマンスが非常に高いです。
- 海外産の鶏肉:国内産に比べて安価で、特に需要の少ないもも肉などが日本に輸入されています。
- 鶏むね肉の柔らかさの秘訣:パサつきが問題の鶏むね肉をヨーグルトに漬けることで、柔らかくして食べやすくする方法があります。
鶏肉はその部位によって栄養価と価格が異なりますが、特にむね肉はその低価格と栄養面から注目されています。
鶏肉は牛肉や豚肉に比べて手頃で、日常の料理に積極的に取り入れることをお勧めします。
コストパフォーマンスが良く、幅広い料理に活用できる鶏肉は、各部位の特性を理解し最大限に利用することで、美味しく健康的な食事を楽しむことができます。