フリクションボールペンは、書いた文字を消すことができるという便利さで人気ですが、時にはインクが出なくなることもあります。
このような場合には、いくつかの方法でインクを復活させることが可能です。
この記事では、インクの出ない問題を解決する方法と、インクを長持ちさせるための正しい保管方法について解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね！
インクが出なくなってしまったときの原因と復活させる方法
フリクションボールペンのインクが残っているのに出なくなった場合は、次の3つの方法を試してみましょう。
・水につける
・強く振る
・冷凍庫で冷やす
これらの方法により、インクを簡単に再び使えるようにすることができます。
具体的な手順については以下で説明します。
湿ったティッシュでボールチップを滑らせる方法
フリクションのボールペンは水性インクを採用しており、この特性を活かす方法が有効です。
インクが出なくなる主な原因は、ペンのボールチップが乾燥し、インクが固まってしまうことにあります。
水分を加えることで固まったインクを再び流動させることができます。
以下にその手順を示しますね！
- ティッシュを水で湿らせて、その上でフリクションボールペンのボールチップを転がしてください。
- 普通の紙でテスト書きをして、インクが途切れる場合は、再び手順1を行います。
- インクがスムーズに流れるようになるまで、手順1と2を繰り返しましょう。
ビニール袋などを使って遠心力でインクを出す方法
フリクションボールペンが機能しないもう一つの一般的な理由は、インクの通り道に空気が混入してしまうことです。
この問題を解決するには、遠心力を利用してインクをペン先へ押し出す方法が効果的です。
手順は以下の通りです。
- ペンを適当な大きさのビニールなどの袋に入れ、ペンの先が袋の底に向くようにして、口をしっかりと閉じます。
- 袋をしっかりと握り、力強く振ります。
- 振った後、ペンで書いてみて、インクの出具合が改善されているか確認します。改善が見られなければ、手順2を繰り返してください。
冷凍庫で冷却する方法
フリクションボールペンのインクは摩擦による熱で消える特性がありますが、高温によってインクが透明に変化することもあります。
この現象は、特に直射日光が当たる場所や高温の環境でよく起こります。
この問題に対処する方法の一つとして、ペンを1～2日間冷凍庫で冷やすことが挙げられます。
その後、フリクションボールペンを室温で2～3時間自然に乾燥させてください。
この方法でインクが再び使えるようになる可能性があります。
しかし、冷却してもインクが復活しない場合は、インク成分が劣化している可能性が考えられるため、新しいフリクションボールペンへの交換をお勧めします。
フリクションのインクが出ないとき注意点
フリクションボールペンのインクは高温で透明になる特性を持っていますが、以下のような対応は避けるべきです。
- 熱湯で温める
- ヘアドライヤーで直接温める
これらの方法はペンの先端を損傷させたり、インクの化学構造を変えてしまい、ペンが使用不能になる可能性がありますので注意しましょう。
フリクションボールペンのインク消耗の原因とは？
フリクションボールペンが「書いて消せる」という便利な機能を持つためには、特定の化学添加物がインクに配合されています。
これが原因で、フリクションペンのインクは通常のペンに比べて持続性が短くなることがあります。
このインクには、ロイコ染料、顕色剤、温度調整材などが含まれており、これらの成分により、約65度で文字が消え、約マイナス20度で文字が再び現れる特性があります。
消えた文字を復活させる方法
前項でも触れたように、フリクションペンで消えた文字を復活させるには、冷凍庫で冷却するのが有効です。
フリクションペンの使用を避けるべき場面
フリクションボールペンは簡単に文字を消せるという特性がありますが、その特性が不利に働く場面もあります。
重要な文書や公的書類、手紙など、保存性が求められる場合には使用を避けるべきです。
また、コピー機など熱を利用するオフィス機器を使用する際も注意が必要です。
フリクションペンのインクの正しい保管方法4つ
フリクションボールペンは特殊なインクを使用しているため、適切な保管方法を守ることが大切です。
ここでは、その保管方法を4つご紹介しますね。
使っていないときのキャップの閉め方
フリクションボールペンを使っていないときは、しっかりとキャップを閉めましょう。
キャップをしっかり閉めることで、ペンの先端が乾燥しにくくなります。
フリクションペンのインクは水性のため、キャップが開いていると乾燥が進みやすくなります。
ペン先の詰まり対策
フリクションペンは普通の筆記用具として便利ですが、和紙や厚手の紙など特殊な用紙ではペン先が詰まりやすくなります。
どうしても、特殊な用紙に書く必要があるときは、フリクションボールペンの筆圧を軽くして、ペンを水平に近い角度で持つと良いですよ。
高温と直射日光を避けて保管
フリクションボールペンは摩擦による熱でインクを消すため、高温や直射日光の下ではインクが反応してしまいます。
暖房器具の近くや窓際など、高温になる場所を避けて保管しましょう。
ペン先の保護に気を付ける
フリクションのペン先は非常にデリケートです。
使用後はキャップをしっかりと閉めて保護し、ペンが落ちてペン先が損傷することがないように注意してください。
もしペン先が損傷した場合は、さらに使い続けると状態が悪化する可能性があるので、替え芯や新しいペンの使用を検討しましょう。
まとめ
この記事では、「フリクションボールペン」が書けなくなった時の解決策や保管のコツをご紹介しました。
以下にポイントをまとめますね！
- フリクションボールペンは特殊なインクを使用し、摩擦による熱で文字を消すことができる。
- フリクションボールペンのインクにはロイコ染料、顕色剤、温度調節素材が含まれており、約65度で文字が消え、マイナス20度で復活する。
- インクが出ない時の対処法として、水に浸す、強く振る、冷凍するなどが効果的である。特に冷凍庫での冷却が有効とされる。
- インクの保管で気を付ける点は、キャップをしっかりと閉める・高温や直射日光を避ける・ペン先の保護に注意することである。
- 重要な書類や永続性が求められる書類、熱を利用するオフィス機器使用時など、フリクションボールペンの使用はおすすめしない。