ビルトイン式食洗機の水の排出方法!庫内に残った水をどう処理するか

ビルトイン食洗機 水抜き やり方

ビルトイン式食器洗浄機の使用後、底部に水が残っているのを見つけたら、どのように対応すればよいでしょうか。

これが故障のサインかもしれないと不安に思うかもしれませんが、心配は無用です。この状況には実は適切な理由が存在します。

たとえば、引越しで機器を移動させる前には、内部の水をしっかりと排出したいと思うことでしょう。

その際の適切な排水手順について説明します。

目次

ビルトイン型食洗機の水抜き方法について

ビルトイン型食洗機の底部を見ると、しばしば水がたまっているのが確認できます。

通常、少量の水が残るのは正常ですが、水量が多い場合は何らかの問題が発生している可能性があります。この点については後ほど詳しく解説します。

普段から水がたまることが気になる場合や、特定の理由で水抜きをしたいときもあるでしょう。

そういった場合の正しい水抜き手順を説明いたします。

乾燥機能を使って水を排出する方法

食洗機の「乾燥」設定を活用し、1〜2分間だけ運転させて水を排出します。

この方法で庫内の残水を大部分除去できます。

ただし、乾燥プログラムを最後まで完了させると、排水トラップに水が再び溜まることになるので、運転を1〜2分で手動で停止させることが肝心です。

給水ホースの水抜き手順

食洗機を使用した後は、まず電源を切ります。

次に、本体の下部にあるアクセスパネルを開いて給水ホースを探してください。

止水栓をしっかりと閉めた後、水抜き栓の下に容器を置き、水を抜いてください。

その後、給水ホースと排水ホースを軽く振ることで、ホース内に残った水をできるだけ排出します。

タオルを使った水分除去

食洗機の庫内や排水トラップには少量の水が残ることがあります。

この水分を効果的に取り除くには、タオルを使って内部を丁寧に拭き取ります。

この作業により、内部の水分はほとんど取り除かれるはずです。

ただし、使用する機種やメーカーによっては取り扱いが異なる場合があるため、操作手順に不安がある場合は、取扱説明書を確認するか、直接メーカーに問い合わせることを推奨します。

食洗機内に残る水、排出すべきか?

ビルトイン型食洗機を使用すると、内部に水が残ることがあり、「故障しているのでは?」と心配になることがあります。

理想としては、食洗機から水を完全に排出し、内部を乾燥させて清潔に保つことです。

しかし、内部に少量の水が残ることは故障ではなく、実はその設計に意図があります。

その主な目的は「下水の悪臭が室内に漏れないようにすること」です。

食洗機の排水システムは排水トラップを通じて下水道に接続されており、このトラップに水を保持することで悪臭の逆流を防ぎます。

実際に、食洗機を長期間使用しないでおくと、排水トラップ内の水が蒸発し、内部が臭くなることがあります。

これは、内部の水分が原因で臭うのではなく、排水トラップを覆っていた水が無くなり、下水の臭いが上がってくるからです。

それでも、特定の条件下では水を排出する必要が生じることもあります。

水の過剰蓄積について

食洗機の排水トラップや残りかすフィルターを超えて水が溜まっている状態は正常ではありません。

これは残りかすが溜まっている、または排水ホースが詰まっている可能性があります。

これらの部位を清掃したり、以前述べた排水手順を試しても解決しない場合は、専門的なメンテナンスや修理が必要になることがあります。

食洗機を移動する際の注意

食洗機を別の場所へ移設する際は、水漏れを防ぐために事前に内部の水を排出することが重要です。

先に説明した排水方法を用いて給水ホースや排水ホースから水をしっかりと抜き取り、内部を清潔に拭き上げます。

さらに、ホースの先端をタオルとビニール袋で覆うことで、移動中の安全を確保できます。

冬季の長期休止における対策

冬季に食洗機を長期間使用しない場合、ホースや給水弁内の水が凍結し、損傷の原因となることがあります。

そのため、冬季の使用休止前には給水システムから水をしっかりと排出することが推奨されます。

まとめ

  • ビルトイン型食洗機内の水残り:運転終了後に少量の水が残るのは、下水の悪臭を防ぐための設計であり、故障の兆候ではありません。
  • 異常な水の蓄積:食洗機内に通常以上に水が残っている場合、排水ホースの詰まりや残りかすの蓄積が原因である可能性があります。
  • 排水処理の必要性:食洗機を移動する際や長期間使用しない前には、適切な排水処理が必要です。
  • 水抜き方法:乾燥機能を使用して短時間運転するか、水抜き栓を開いて直接水を抜く方法が効果的です。
  • 内部の拭き取り:水抜き後、タオルで内部を丁寧に拭き上げることで、残りの水分を除去し、内部を清潔に保つことができます。
  • 冬季の処置:冬季に長期間使用しない場合は、凍結を防ぐためにホースや給水弁から水を完全に排出することが推奨されます。
  • 操作手順の確認:どの排水手順も行う前に、メーカーの説明書を参照し、正しい方法で操作することが重要です。

この記事では、ビルトイン型食洗機内に残る水の適切な排水方法について詳しくご説明しました。

運転終了後に少量の水が残っているのは、下水の悪臭が室内に漏れ出ないよう設計されているためで、これは故障の兆候ではありません。

ただし、通常よりも多くの水が残っている場合や、食洗機を移動する際には、適切な排水処理が必要になります。

乾燥機能を使った排水や水抜き栓を開いて水を抜いた後に、タオルで内部を拭き上げる方法が有効です。

操作を行う際には、必ず説明書を確認して正しい手順で進めてください。

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